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子供の英語教育、習い事は必要?早期英語教育で注意すべきことは?【後編】

さて、【前編】では子供の言語習得の段階や英語教育開始に効果的な時期をご紹介しました。
言語には習得の段階があり、4~5歳頃からが英語教育開始に効果的な時期であることがわかりましたね。

【後編】では、英会話教室の必要性と早期英語教育の弊害をご紹介していきます。

英語の習い事は必要?

出典:photoAC

英会話教室は実践の場

このテーマに触れる前にまず確実に言えることは、英会話教室に通いさえすれば英語が話せるようになるということはありません。週1回1時間程度の英会話教室に通うだけで英語を習得することは不可能に近いのです。

そのため、英会話教室は英語を学ぶ場所ではなく英語を使う場として捉えるのが最適です。「普段お家で聞いている英語を目の前で話している人がいる。お家で聞いている英語が目の前の人に伝わった。」という経験をお家では得ることができません。

外国人と話せる場でもOK

必ずしもその実践の場が英会話教室である必要はありません。

外国人が主催しているイベントなどに参加することも一つの方法です。近くに定期的にそのようなイベントを開催している場所がある場合は、そちらを利用するのもおすすめです。

ただ、定期的なイベントがない場合は、やはり英会話教室に通い、定期的に英語を使う場所を作ることが必要です。

ネイティブ講師がおすすめ

日本人講師の方が何かと安心とお思いになる方も多いのですが、英会話教室はあくまでも実践の場ですので、日本語が通じる必要はありません

また、ネイティブ講師には、日本人では真似のできない異文化の空気感があります。英語を話す時の表情やジェスチャー、声の抑揚やボリュームのつけ方を、ネイティブ講師からは学ぶことができるのです。

もちろんそれらを含めてネイティブ並みの日本人講師もいるでしょうが、母数を考えるとネイティブ講師の英会話教室を探す方が簡単でしょう。

早期英語教育には弊害も

出典:photoAC

日常会話に留まる「セミリンガル」

2つの言語を操る人々をバイリンガルと呼びますが、どちらも中途半端になってしまった人々のことをセミリンガルと呼ぶことがあります。

中途半端というのは、母語も第二言語も「日常会話言語」レベルに留まり、より知的な言語活動を行うための「教科理解言語」の運用に問題があるということです。

帰国子女が日常会話に問題はなくても、2か国語とも教科理解言語が充分に身についておらず、ビジネスの場では通用しないということも多々あるようです。

いつでも日本語が一歩先

日本で暮らしていると外でも家でも英語漬け、という環境を作ることは困難ですが、家庭で英語漬けの環境にしようと考えている方は少し慎重になる必要があります。

当然のことですが、英語に費やす時間があるということは、本来日本語に費やすことのできるはずだった時間が短くなっているということなのです。

英語のみを使えるようになることが目的であれば、日本語とのバランスを考える必要はありませんが、多くの方は日本語と同じように英語を使えるようになってほしいと考えているでしょう。

そのような力を身につけてほしいと考えるならば、まずは日本語での会話力のみならず、日本語で考える力を身につける必要があります。

家庭で積極的に英語教育をする場合には、常に英語力よりも日本語力が優位になるよう意識をしましょう。日本語での教科理解言語がしっかりと身についていれば、英語にも充分に応用していくことができるのです。

まとめ

さて、【後編】では、英会話教室の必要性と早期英語教育の弊害をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事のまとめとして最後に一つお伝えしておきたいことがあります。

「4,5歳は過ぎてしまった…」「もう遅いのかな…」と思われた方もいらっしゃると思いますが、今回の記事はあくまでも英語を習得するのに最適な時期としてまとめたものです。

最適な時期に始めると楽に英語を習得できることに間違いはありませんが、やや労力は増えるものの、いつから始めたとしても英語を身につけることは可能です。

日本語力を一歩先に進める意識を忘れずに、年齢に合った方法で英語学習をスタートしましょう。

■小学校英語教育についてはこちら
2020年小学校英語教育の変更点と問題点!早期英語教育は必要?【前編】
2020年小学校英語教育の変更点と問題点!早期英語教育は必要?【後編】

〔参考〕
書籍:英語を子どもに教えるな:市川力著
書籍:子どもの英語力を育てたいお母さんのための本:マスミ オーマンディ著
書籍:英語教師のための第二言語習得論入門:白井恭弘著

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