父親の家事時間と我が子と過ごす時間はこんなに少なかった!?【後編】
さて、【前編】では子育て期間の家事時間や昔と今の変化をご紹介しました。
父親は母親と比べると約7分の1の家事時間ではありますが、年々父親の家事時間は増加傾向にありました。また、母親も「家事」の負担が減り、その分の時間が「育児」をして過ごすようになっていることがわかりましたね。
【後編】では、子育て期間に我が子と過ごす時間や昔と今の変化をご紹介していきます。
子育て期間に我が子と過ごす時間は?
上記のデータを基に集計しました。子育て期間は0歳~高校を卒業する18歳までの18年間としています。また、データ上の一緒にいた時間は、うたた寝や睡眠時間を除いた時間です。
父親が我が子と過ごす時間は?
6才未満では1日平均が4時間7分(247分)なので、6年間で約9015時間。
小学校では1日平均が2時間40分(160分)なので、6年間で約5840時間。
中学校では1日平均が2時間9分(129分)なので、3年間で約2354時間。
高校では1日平均が1時間56分(116分)なので、3年間で約2117時間。
子育て期間で父親が我が子と一緒に過ごす合計時間は、約19326時間となりました。
母親が我が子と過ごす時間は?
6才未満では1日平均が6時間24分(384分)なので、6年間で約14016時間。
小学校では1日平均が4時間52分(292分)なので、6年間で約10658時間。
中学校では1日平均が3時間53分(233分)なので、3年間で約4252時間。
高校では1日平均が3時間19分(199分)なので、3年間で約3632時間。
子育て期間で母親が我が子と一緒に過ごす合計時間は、約32558時間となりました。
父親と母親の我が子と過ごす時間の差は?
父親は約19326時間、母親は約32558時間ですので、父親は母親と比べると半分近い時間を我が子と過ごせていないことになります。
日数にすると、父親は約2年3ヶ月分、母親は約3年8ヶ月分になりますので、父親と母親とでは、約1年5ヶ月分の時間の差があるのです。
1年と5ヶ月という時間を例えるならば、赤ちゃんが生まれてから、上手に歩けるようになり、「ママ」や「パパ」など意味のわかる言葉を話せるようになるくらいまでの時間です。
父親は母親と比べると、我が子との多くの時間を失ってしまっていることがわかります。
昔と今、我が子と過ごす時間はどう変わった?
6歳未満と土日に過ごす父親が大幅に増加!
平成18年から平成28年にかけて、6歳未満の子と一緒にいた時間の1日平均は、父親が7分増加、母親も28分増加しています。
曜日別に見てみると、父親の場合は特に土日に一緒に過ごす時間が増えている傾向にあります。土曜日は1時間5分、日曜日は1時間14分増加しています。
中高生の我が子と過ごす時間が増加!
6歳以上の子を持つ家庭についても、父親が17分増加、母親が29分増加しています。
校種別に見てみると、特に中学・高校での増加が大きくなっていますね。
まとめ
さて、今回は子育て期間に父親と母親が行う家事の時間と、父親と母親が我が子と過ごす時間、それぞれの昔と今を比較してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
各家庭で事情は様々ですので、時間の長さで善し悪しを判断することはできませんが、「もう少し家事時間を増やせるのでは?」「もう少し我が子と長く過ごしたい。」そう感じた父親の方々がいらっしゃるかもしれません。
年々父親の家事時間や我が子と過ごす時間が増加傾向にあるという事実も、背中を押してくれますよね。
もし1日10分家事や子どもと過ごす時間を増やすことができれば、1年間で約61時間、18年間で約1098時間の時間を増やすことになります。それは、日数にすると約1ヶ月半もの時間になるのです。
「もう少し増やしたい。」今回のデータを通してそう感じた方は、ぜひ、1日の中での10分間を見つけてみてくださいね。
〔参考〕
平成28年社会生活基本調査-生活時間に関する結果-:総務省統計局
平成28年社会生活基本調査-詳細行動分類による生活時間に関する結果-
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