日本と外国の幼児期家庭教育では、こんなに差があった?!【考え方編】
世界には、どれくらい子どもがいるか知っていますか。
2015年の調査では、世界中の15歳以下の人口は約19億人。その内、日本国内に住んでいるのは約1600万人です。
日本以外で暮らす子どもは、どんな風に暮らしていて、どんな教育を受けているのか。気になりませんか?そんな疑問に答えることができる調査がありました。
今回は、ベネッセ教育総合研究所が発表した、「幼児期の家庭教育国際調査」の内容と、そこから見えてくる日本と外国の家庭教育の違いについて2回に分けて紹介します。
※この記事内で使用されているグラフや表はすべてベネッセ教育総合研究所が発表したものです。
調査の概要
国 :日本、中国、インドネシア、フィンランド
対象 :4~6歳(就学前)の幼児を持つ母親
調査時期 :2017年
データ元:ベネッセ教育総合研究所 「幼児期の家庭教育国際調査」
外国と日本の家庭教育の違い
今回の記事では、子どもの教育や子育て、子どもという存在について、各国のママがどんな風に考えているのかを紹介します。
子どもという存在
日本のママが最も多く選んだのは、「生活や人生を豊かにしてくれる存在」でした。これは他の国のママも多く選んでいます。特徴的なのは、「配偶者・パートナーとの関係をつないでくれる存在」を選んだ人が、日本では3番目に多いですが、他の国ではとても少ない結果になっています。
「将来の社会を担ってくれる存在」は外国のママは半数程度が選んでいますが、日本では1.5割程度と少なめです。
日本のママが子どもを家族の一員として重視している一方、他の国では、社会全体に対して役割を担っているという意識も強いことがわかります。
子育て方針
子育てに関する方針は各国特色が出る結果になっています。
日本では、「自分でできることは自分ですること」や「社会のマナーやルールを身につけること」等、しっかりと自立に向けて育てることに力を入れているママが多いです。一方、他の国では「親子でたくさんふれあうこと」が多く選ばれています。
それぞれの国のカラーがありますが、日本では特に、幼児期から、ひとりの人間として、社会的なふるまいができるよう育てていきたいと考えているママが多いようです。
子どもの将来に対する期待
子育ての大きな指針となるこの質問への回答も、各国特色が見られます。
「自分の考えをしっかり持つ人」と「他人に迷惑をかけない人」において、他の国に比べて日本で選ぶママの割合がとても多くなっています。この結果からも、日本のママは社会の中で自立した人に育てたいと考えていることが見て取れます。
一方、他の国では「自分の家族を大切にする人」を選んだママが最も多い結果となっており、「子どもの将来」の中に、自分も登場しているイメージが特徴的です。
まとめ:日本と外国の幼児期家庭教育の違い
外国のママに比べ、日本のママは子どもに社会性を身につけ、自立できるよう育てていきたいという意識が強く見られていました。一方、外国では親である自分とたくさんふれあい、家族を大切にする人に育ってほしいという思いが見られる答えでした。
それでは、実際に世界では子どもたちはどんな教育を受けているのでしょうか。次回は、「日本と外国の幼児期家庭教育では、こんなに差があった?!【教育内容編】」として、より具体的な教育内容について紹介していきます。
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