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日本と外国の幼児期家庭教育では、こんなに差があった?!

日本と外国の幼児期家庭教育では、こんなに差があった?!【教育内容編】

世界では、日本とは違う教育内容や方針があります。外国ではどんな風に子どもを育てているのでしょうか。ベネッセ教育総合研究所は、「幼児期の家庭教育国際調査」として、日本と外国の家庭教育について調査結果を発表しました。
前回は、日本と外国の幼児期家庭教育では、こんなに差があった?!【考え方編】として、子どもという存在、子育て方針、子どもの将来に対する期待について紹介しました。
今回は【教育内容編】として、具体的な家庭教育の内容について紹介します。
※この記事内で使用されているグラフや表はすべてベネッセ教育総合研究所が発表したものです。

家庭での学びについて

就学前の子どもたちにとって、教育のメインは家庭です。世界の子どもたちは家庭でどんな風に過ごして、どんなことを学んでいるのでしょうか。

家にあるもの

家にあるもの

家庭内にあるものとして、どの国でもテレビが多く挙がりました。頻度も週に3日以上と答えた割合が日本・インドネシア・フィンランドで9割以上と、多くの時間をテレビの前で過ごしていることがわかります。
次いで絵本を応える国が多く、特にフィンランドでは8割近くの子どもが週に3日以上絵本に触れています。
スマートフォンやタブレットといった情報端末も一定数選ばれていますが、日本ではタブレットを使用している子どもは他の国よりも少し低めです。ブルーライトの影響やインターネットの功罪に関する議論はありますが、情報化社会の現在、外国に倣い、効果的に使用したいところです。

習い事

習い事

家庭の次に子どもの教育として考えられるのが、習い事です。日本では就学前に習い事をしている割合は7割弱、中国の9割・フィンランドの8割に比べるとやや低めです。
内容としては「スイミング」や「体操」といった体を動かすものが多く、「楽器」や「ダンス」等文化的な内容は少なめです。これは、フィンランドでもおおよそ同じような傾向が見られます。一方、中国では「英語などの語学の教室」が最も多く、「絵画・造形」「ダンス」と学習や文科系の内容が目立ちます。
一方、インドネシアでは「コーランの読み書き」を選んだママが4割近くという結果です。これは、習い事をしている子どものほとんどがコーランの読み書きを習っていることになります。インドネシアでは、運動や文科系の学習は家庭内での取り組みが主になっているようです。

子どもの「学びに向かう力」

ベネッセ教育総合研究所は、幼児期から小学生に移行する過程において、子どもの「学びに向かう力」が重要としています。幼児期に育まれたこの力は、将来の学習に大きな影響を与えるといわれています。
今回の調査で、この「学びに向かう力」とママの関りの間に関係性が発表されています。

学びに向かう力とは

学びに向かう力は、大きく5つに分けられています。
好奇心: 新しいことや好きなことに興味を持ち、集中して取り組む力
協調性: 周りの友達と協力したり、ケンカしても仲直りできる力
自己主張: 自分の考えをしっかり持ち、主張する力
自己抑制: 人との関りの中で、ルールを守ったり、人を思いやったりできる力
がんばる力: 物事をあきらめず、目標に向かって取り組んでいく力

ママの関りと、子どもの学びに向かう力の関係

今回の調査では、ママの関りを下記の2つに分けて調査しています。
寄り添い型: 子どもの気持ちに寄り添い、子どもの考えを尊重する関り方
保護型: ママが子どもの必要なことをしてあげ、子どもはママを頼る形の関わり方

学びに向かう力

それぞれのママの関り方と子どもたちの「学びに向かう力」の関係を調査したところ、寄り添い型の項目に「あてはまる」と答えたママの子どもは、「好奇心」と「頑張る力」が高いことがわかりました。
自分の子どものをひとりの人間として尊重し、寄り添うことで、子どもの自立心や自尊心を育て、自分で学ぶ力を伸ばすことにつながるということです。

日本のママは、寄り添い型の養育態度が少なめ!?

養育態度

子どもの「学びに向かう力」を伸ばす、寄り添い型の養育態度ですが、なんと、日本のママは世界のママに比べ、寄り添い型の態度で接していると答えた割合が低かったのです。

見ていただいてわかるとおり、他の国ではどの設問に対しても80~90%台と高めなのに対し、日本ではほとんどが50~60%台、多いものでも80%台です。
日本では、「周りに迷惑をかけない」ように、ついつい子どもに我慢をさせたり、叱ってしまったりする場面が多いようです。しかし、子どもがやりたいことをできるように支援することが、学びに向かう力を伸ばすためには大切です。
どの場面でも必ず、というのは難しいですが、できるだけ子どもが思った通りに伸びていけるよう、環境を整えてあげることも、ママとして大切な関りと言えるでしょう。

まとめ:日本と外国の幼児期家庭教育の違い

子どもの教育は、国によって様々であることがわかりました。特に、小学校就学前の幼児期の学習は、家庭内の環境や両親の考え方によって大きく影響を受けます。
日本では、習い事や情報端末の使用等の割合が低く、家庭内での学びを重視しているママが多いことが分かりました。幼児期の学びは一生の学びの基礎になるものです。日本国内だけでなく、世界のママの取り組みも参考にして、子どもの家庭教育に活かしてみてください。

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