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レゴブロックを使う試験?!「思考力ものづくり入試」とは?

「思考力ものづくり入試」という言葉を聞いたことがありますか。これは、東京都にある私立の中高一貫校、聖学院中学校で実際に行われている入学試験のひとつです。
これまでの入学試験は国語や算数といった、教科の問題を解き、点数を元に評価されるものがほとんどでした。しかし、聖学院中学校の思考力ものづくり入試は、これまでの試験とは全く違う方式で行われており、また、それが画期的であるという理由から、今注目を集めているのです。

「思考力ものづくり入試」とは

この入試方式で使用されるのは、なんと、レゴブロック。知育玩具として全世界で愛されるレゴブロックを使って、受験生の思考力を測り、採点するという方式をとっています。

実際の試験の流れは以下です。
(1) 配布された問題用紙を読む
(2)  問題の解答をレゴブロックを使って作成する
(3) レゴブロックで表現した答えを、150字程度で説明する
※試験時間は(1)~(3)すべて合わせて80分、時間配分は受験生に委ねられています。

ちなみに、2016年の問題は下記です。
問1:自分の得意なことをブロックで表現し、説明文を書く
問2:ある国の気候、米の生産・輸入量、月別の降水量などの資料を元にその国の問題点を考え、解決策をブロックで表現。その説明文を書く
(問題用紙には世界の国別米生産量、月別降水量、日本の米輸入量等のグラフデータが表示されている)
問3:上記2つの作品を合わせて自分がその解決策にどう関われるかを表現し説明文を書く

問われているのは「問題解決能力」

これまでの入学試験の多くでは、ひとつの答えがある問題に対し、その答えを導きだす力を問うものでした。しかし、これからの社会・教育現場においては、問題を見出す力と、その解決方法を模索する力という、答えのない問題に対する解決能力が重視されていくことになります。
この、思考力モノづくり入試では、現存する答えのない問題について、何が問題なのかを自分で見つけ、その解決方法を表現する、という問題になっています。
このような方式を取ることで、児童の思考力・問題解決に対する姿勢を見ることができ、特に問題解決能力の素質が高い児童を選抜することができるのです。

レゴシリアスプレイのメソッド

この試験には、「レゴシリアスプレイ」というメソッドが使用されています。レゴシリアスプレイとは、2001年にレゴ社が作り出したメソッドで、レゴを使用して、手を動かしながら思考・学ぶことを主眼においた手法です。
レゴシリアスプレイでは、言語化が難しい考えを、手を動かして目に見えるものを作ることで整理し、スムーズに表現につなげることができるとされています。

まとめ:手と頭で考える

これからの社会では、答えのある問いに答える力だけでなく、答えのない問いや課題に向かっていく力、問いを自分で見つけ出す力が求められていきます。
今回紹介した思考力ものづくり入試では、この児童の考える力が重視されています。逆に言えば、このメソッドを使って、子どもの思考力を伸ばしていくこともできるということです。
頭の中にある考えを、手を使って可視化し、整理するという手法は、自宅でも楽しみながら取り入れることができます。ぜひ、子どもと一緒にブロックで遊びながら、子どもの思考力を伸ばしてあげてください。そして、プログラミング教室で本格的にプログラミングを学びましょう!

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