新一万円札の渋沢栄一の代表作「論語と算盤」を分かりやすく子ども用に?!
こども論語と算盤
新一万円札の顔に決まった渋沢栄一の代表作と言えば「論語と算盤」ですが、少しむずかしいのでその本を子どもでも
分かるように書いた本があります。それが「こども論語と算盤」作者:守谷 淳です。
色々その中から皆さんが知りたい情報をピックアップして紹介します。
渋沢栄一とは?
「日本資本主義の父」「実業界の父」とも評される渋沢栄一氏の代表作に数えられる一冊。
彼が設立に関わった会社は約四百七十社、それ以外に五百以上の慈善事業にも関わり、後世、「日本資本主義の父」「実業界の父」と呼ばれてノーベル平和賞の候補にも2回なっています。
渋沢栄一氏が居なかったら、私達は今のような豊かな生活が、おそらく出来なかったでしょう。
そして、「こども論語と算盤」は、みんなが読みやすい形に直した本です。
こんなすごい活躍をした渋沢栄一氏がいつも言っていたのが、「論語と算盤」という言葉なのです。
論語とは?算盤とは?
「論語と算盤」と聞いても、よく分からないと思うので、まず意味から説明します。
論語とは、中国の昔の本で、その中には、「どうしたら立派な人間になれるか」が書いてあります。
そして、算盤(そろばん)とは、昔の電卓とか計算機の事です。
つまりお金を稼ぐための算段や計算が必要という事です。
でも、たくさんお金を持ったからといって、必ず幸せになれたり、人から尊敬される人生を送れるとは限りません。
下手に沢山あると、他人が信用できなくなって友達も失ったり、家族がバラバラになってしまった例は少なくないのです。
こうならないために必要なのが、【論語】の教えなのです。
つまり、人から信用され、幸せな人生を送りための考え方を学ぶ事が必要になってきます。
この「お金」と「信用や道徳」という2つのバランスのとり方が「論語と算盤」という本には詰まっているのです。
もっと、簡単に説明すると、立派な仕事をし、人から信頼され、尊敬される人生を送る人の生き方とはどんなものかを学ぶ事ができる本です。
お金持ちになりたい!どうしたら良い?
お金持ちになれるのは、信用される人なんだ!
「原文:論語と算盤は、甚だ遠くして、甚だ近いものである」
渋沢栄一氏は、JRとか、みずほ銀行とか、王子製紙とか、今でもみんなが知っている大きな会社を作り、お金を沢山稼いで、
お金持ちになることで、こんな法則を見つけたんだ。
【もし、君たちがお金持ちになりたかったら、信用される人になることが一番大切】
例えば、中古のマンガやゲームを買う時に、このお店信用できないな、なんかズルいことしそうだな、
というお店からは買いたくないよね。
逆に、この人なら絶対ズルい事しないよね、という人からは安心して買うことができるよね。
今で言う【口コミ:人の噂】が大切ということです。
信用される人になることが実は、一番大切なんだ!
何かを決める時に大切な事って何?
何かを決める時に大切なのは、「知識」・「気持ち」・「やる気」だよ。
「原文:「智・情・意」の三者が各々権衡を保ち、平常に発達したものが完全な常識だろうと考える」
どこかの塾に行く事となって、それを自分で選ぶ事になったと考えよう。
そのためにまず必要なのが、「知識」。
「この塾は評判がいい」・「いい先生が居るんだよね」っていう知識があれば、塾を選ぶのに参考になるよね。
もうひとつ重要なのは、「気持ち」。
気分が落ち込んでしまったら、通い続けにくいよね。
最後に「やる気」。
「塾に行って、頑張って勉強しよう!」という気持ちが無いと、いくら良い塾に入っても身にならないよね。
何か決める時は、「知識」・「気持ち」・「やる気」という三つの方向から、考えてみよう。
勉強って何の為にやるの?
よく子どもに聞かれて難しい質問が「勉強って何の為?」という質問だと思います。
私ももし子どもに聞かれたらどう答えようかと思っていましたが、一つの模範解答がこの本にありましたので紹介します。
学びって机の上だけでやるとは限らないんだよ。
「原文:机上の読書のみを学問だと思うのは甚だ不可のことである。要するに、事は平生にある。」
「学び」というのは、たんに知識を増やすだけではないんだ。「友達との約束を守る」・「困っている人を助けられる」・「順番ををきちんと守れる」といった事ができるようになるのも、本来は「学び」の中に入るんだよ。
学びから育まれるのが、「信用される人」になるための力なんだ。
まとめ
こども論語と算盤をピックアップしてきましたが、如何でしたでしょうか?
渋沢栄一さんの論語と算盤に少しわかったのではないでしょうか。
今も昔も幸せになりたかったら、お金を稼ぐ事はとても大事な事です。でも同時に、こんな事が言われるようになってきました。
「これからは、お金よりも信用の方が大切」
例えば、人望のある人や人気のある人には何百万ものフォロワーが居ます。
人を集めること(集客)ができれば、お金は後からついてくるようになるのです。
・参考文献:こども論語と算盤 守谷 淳
・参考文献:現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一 訳:守谷 淳
この記事へのコメントはありません。